お花が日持ちする今からの季節は、お花のリフォーム(生け直し)をして楽しみを2倍3倍にしましょう。

「立冬」を過ぎ、「小雪」が近づいてきましたね。
「小雪」とは二十四節気の一つで、「このころから雪が降る事があるよ」って時候になります。
二十四節気というのは、1年を24等分して、それぞれにその時候の特徴を表す名前をつけたものです。

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これから寒さが本格化し、冬本番に向かってゆきます。
そしてこの寒い季節は、一年中で一番お花の日持ちが良い時期でもあります。

お家や職場でお花を飾られている皆さん、この季節はお花が長持ちするので、なが~い間そのまま置いておられるのではないですか?

いくら長持ちするからと言っても、生けた時と同じ形や状態でそのままっていうのも面白くないですよね。
いつもお花一緒って状態では、来られたお客さまも楽しみが半減しちゃいます。

そこで、この季節は、お花の”リフォーム(生け直し)”をして、楽しんでみられてはどうでしょうか。

例えば、壺に生けているお花を水盤に生けなおしてみるとか、
あるいは、水盤に生けているお花を二つに分けて、小ぶりな器や、グラスやお皿などに生けて小品花にしてみるとか、
楽しみ方は無限に広がります。

以前にブログで
服にカジュアルとフォーマルがある様に、「いけばな」にもカジュアルなお花からフォーマルなお花まであり、その楽しみ方は幅広いのをご存知ですか
という記事を書きました。

11月は七五三でお花を飾られたり、12月にはクリスマス、1月にはお正月と、お花を飾る機会が多いです。
こういう時に買い求めてこられたり生けられたお花は、ある意味フォーマルなものだったかもしれません。
しかしだからと言って、そのイベントや時期が過ぎてしまっているのに、お花が綺麗からと言っていつまでもそのまま飾ってあるっていうのも、なんとなくおかしな感じになっちゃいますよね。

そんなときには生け直しをしてカジュアルなお花にしてみてはどうでしょうか。

同じ材料でも、器が変わったり、構成が変わったり、大きさを変えたりすることで、全く違った魅力を作り出す事が出来るのが「いけばな」の魅力でもあります。
生けてあるお花の見た目が変わると、お部屋の雰囲気や空気感も変わって、同じ材料で2度も3度も楽しみを味わっていただく事が出来ます。

この二枚の写真、どちらも同じ材料(栗、ネリネ、ソリダスター)を使っています。

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どうですか?全然違って見えるでしょ。
使う器や生け方を変える、大きさを変える、飾る場所を変えると、全然違って見えるのです。

難しく考える必要はないです。
思いのままに、心のままに、手に取ってみてください。上手く生けようだなんて思わなくていいんです。
遊び心で気持ちがウキウキワクワクするように挿してみてはどうでしょう。
気軽に楽しんでみてください。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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