皆さんの意見を聞いてイイとこ取りして方針にするというのは、実は何もできなくなるパターンなのです。

昨日は苦手の事務を一日中頑張ったので、早々におやすみなさいをさせて頂いた、光風流家元 内藤正風です。

そのかわり。。。罪滅ぼし?。。。。。
じゃないですが、今日はこんな時間にブログを書いています(笑)

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さて年末が近づいてきて、光風流でも来年の事業計画がそろそろと本格化しています。
どんないけばな展を開催しようかなぁ。とか、研修や研究会や講習会はどんなふうにしようかなぁ。とか考えていると、あんな事もしたい、こんな事もしたい、あんな事も出来るなぁ、こんなことも出来るなぁって、もう頭の中は妄想でいっぱいです。


そうです。今の時期の私は ”妄想族” です!!
(大笑)

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さてさて、来年と言えば、流派の一番最初のイベントは「新年会」から始まりますが、もうこれは準備がほとんど済んでいます。
っていっても、光風流では約10年まえくらいから、新年会は光風流の若手や中堅の皆さんをメンバーに毎年実行委員会を立ち上げて、企画や準備から当日の運営まで全てを行っていただき開催しています。
これがとっても好評で、参加された皆さんにはとても喜んでいただけるし、実行委員の皆さんの絆は強く深くなるしで、来年の新年会はどんなになるのか、今から楽しみでなりません。

この実行委員会のメンバーは毎年変わりますので、その企画も変わりますし、毎年の新年会がその年ごとに特徴のある楽しくて記憶に残るものになっています。
私も光風流の主な役員も、当日までどんなになっているか全く知らない中での開催で、ワクワクしながらの参加を毎年しています。

恒例のイベントや行事は、回を重ねるごとに新鮮味や刺激が無くなり、マンネリ化したり魅力がどんどんなくなって行っちゃうことが多いですよね。
光風流でも今の形にする前は、そりゃもう大変なマンネリ状態でした(笑)
光風流創流から毎年行っているんですから、40年以上も行っていればそりゃマンネリの一つや二つどころか、三つ四つは積み重なっていました(^^;

そんな中での新年会実行委員会と言う方法を選んだのですが、とにかくマンネリ化しない方法を取るという事を一番に考えたのです。

どうしたらこんな風になるかわかりますか?
これには実は秘訣があるんです。
秘訣ってほどの大したことではないんですけどね(笑)
それは何かと言うと。。。。。。

とても簡単な事を実践するだけです。
それは・・・・

他の人や、これまでの新年会と比較するのではなく、自分や自分たちがしたいって思う事や、これムッチャ面白いやんって思う事を行うっていう事です。

???はぁ???って思われたあなた、もう少し詳しくお話ししますね。

何かの担当者(あるいは担当グループのリーダー)になった時に、あなたなら下のうちどちらの行動を起こされますか。

①皆さんの意見を聞いて、その意見を総合して方針とする。
②これまでの前例を参考にして、今年の方針とする。
③自分のしたいと思う事を方針として、皆さんに知恵や力を貸してほしいと頼む。

②を選ばれた方、、、、、、正解!!   どころか一番最悪です!!!
これまでの新年会で行ってきたことを参考にして計画すると、真似にしかなりません。
真似は100%出来て元と一緒です。
100%の真似なんてまずできません。
って事は、これまでよりも縮小やパワーダウンしていくって事です。

①を選ばれた方、、、、、、はい、残念です。
皆さんの意見を聞いて方針にするというのは、一見するととても公平なように思われるかもしれませんが、実は一番何もできなくなっちゃうパターンなんです。

例えば10人から意見を聞いたとしましょう。
10人いれば十通りの考え方があるのが普通ですし、そうなると10の意見が出てきますよね。
右の方に行こうという意見と、左の方に行こうという意見、前に行こうという意見と、後方に進もうという意見が出てきたらどうしますか?
その全てがとても素晴らしく、全てが一理ある意見だったら、総合したら結果、前後左右どちらにも動けなくなっちゃいますよね。

なので、自分のしたいと思う事を方針としてまず発表し、それを実現するためにはどうしたらよいかを皆さんに問いかけ、知恵や知識や力を貸してもらうのが目標に向かって邁進できる方法なのです。

人と比べてとか、これまでの前例と比べてとか、そんなことしていたのでは特徴も魅力も何も生まれてきません。
人と比べたり前例と比べるというのは、その中に埋没していってしまうだけの行為です。

人間は一人一人、生きてきた人生が違います。
経験が違います。
得意な事が違います。
自分の得意や特徴を前面に出す事こそ、魅力にあふれる事が出来る唯一の方法なのです。

なので新年会実行委員のみなさんに私が毎年お願いするのは、この事をお伝えしています。
魅力的な何かをしたいならば、たったこれだけの事を意識するだけでいいんです。
お仕事でも普段の生活でも同じです。
たったこれだけの事であなたの来年は大きく変わりますよ。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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