「和歌」の存在があるから、日本の文化はこんなにも幅と奥行きがあり、世界に誇るものになったのです

今日は毎年恒例の「お題講習会」を開催した、いけばなの光風流家元 内藤正風です。

「お題」って聞いても何のことかわからないですよね。
お題講習会の「お題」っていうのは、毎年1月に宮中において開催される歌会始(うたかいはじめ)で詠まれる歌の題の事をいいます。
そしてこの「お題」を、いけばなで生けて表現する方法を学んで頂く講習会として、光風流では毎年11月の第4日曜に開催しているんです。

今回は平成29年度お題「野」でした。

・・・・・平成29年???って思われた方、書き間違い間違いではないですよ。
この「お題」は、来年の年頭に行われる歌会始のお題となりますので、平成29年のお題ってことなんです。

「お題」は古臭いものではない

ここまで聞くと、何をそんな古臭いようなことを言っているのーとか、
そんな浮世離れしたようなことを馬鹿バカしいーーとか、って思われた方もおられると思いますが、実は全然浮世離れしているわけではないですし、古臭い事でもないのですよ。
(まあ私がそう思っているって事なので、クレームは受け付けません(笑))

ここで言う「歌」っていうのは和歌のことをさします。
この「和歌」と言うのは、日本においてすべての伝統や文化に多かれ少なかれ必ず影響を及ぼしている存在なのです。

たとえば、和歌は五・七・五・七・七と言う限られた文字数の中で、情景や心の内などを表現しないといけないですから、その事により日本語が世界の中でも有数の情緒あふれる言語へと発展する事が出来ているのです。

文学においても日本の古典文学の最高峰と言われる「源氏物語」の中では、数多くの和歌が詠まれていますし、能や歌舞伎、文楽などにも和歌が出てくる演目も沢山あります。
茶道の精神を表すのにも和歌が使われていたりもしています。

「和歌」の存在があるから、日本の文化はこんなにも幅と奥行きのある世界に誇るものになったのです

お正月とかに家族や親せきが集まった時にしたりする、花札に使われている図柄も、和歌から来ているんです。
たとえば梅にホトトギス、紅葉に鹿、月にススキなどは和歌からのものなんです。
全てを一つづつ挙げるときりがないので、これくらいにしておきますが、とにかく日本の文化や伝統のあらゆるところに有形無形、大なり小なり影響を及ぼしているのが「和歌」と言うものなのです。

したがって言い方を変えると日本の文化は、和歌が縦糸として存在しており、そこに色々な分野横糸として組み合わさることで日本文化は成立しているという事が出来ますし、その事こそが日本の文化の幅と奥行きを創り出す要因となっているのです。

グダグダと書いちゃいましたが、まあそういう事で(どういうこっちゃ?(笑))光風流では毎年、お題をお花で生けて表現する言う事を大切に考え、行っているのです。

うん、文字で書くとだいぶんと固苦しく感じますよね。
けど講習会自体は、私がさせて頂いているんですから堅苦しくなりようもなく、逆に笑いが生まれる中でのアッと言う間の時間でした。

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ねっ!!
皆さん真剣なお顔がとても素敵ですし、楽しそうでしょ~!
私が講義させて頂いているところは自分では撮影できないので一枚もないのが残念です。。。

さっ、お題の講習を終えると、いよいよ12月です。
今年ラスト一か月、忙しい忙しいと言って単に時間に流されるだけではなく、目一杯楽しんでゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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