人と比べて競うから、自分にしかないものがドンドン無くなっていっちゃうんです。

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日はいつもお世話になっている松本三男さんと言う陶芸家と、そのお弟子さん方の作陶展にお邪魔してきました。

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松本三男さんは、兵庫県加西市で「亀山焼」という陶器をお爺さんの代から作られており、「播州在田窯」という窯元になります。

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松本先生の作風は、土の風合いを生かした作品とともに、「墨流し」と言う釉薬でとても綺麗な表情を作り出される作品が代表的なものになります。

作陶展ならではの大作から、日常雑器として普段使い出来る様なサイズのものまでバリエーションに富んだとても楽しい展示で、会場の造り酒屋の蔵を改装した「ふく蔵」というお店にあるギャラリーの雰囲気にバッチしマッチしていて、とても素晴らしい物でした。

 

会場内には、私のいけばな教室にお稽古に来られている神吉みゆきさんの作品もあり、見ていてとても嬉しくなりました。

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何がそんなに嬉しくなったのかと言うと、自分の作りたいものを思いのままに作られている感じが伝わってきて、「あぁ~いいなぁ~~」って思ったからなんです。

人と比べて競うから、自分にしかないものがドンドン無くなっていっちゃうんです。

人間って、ついつい人と比べて競ってしまいます。

自分の作品の出来を周りの作品と比べてしまいます。
自分の豊かさを周りの人と比べてしまいます。
自分の幸せまでも人と比べて判断する人まで出てきちゃいます。

人って誰かと比べて競争するから面白くなくなっちゃうんだと思います。
だって人は十人いれば十通りの価値観があり好みが有るんです。
一人一人に、その人にしかない特徴や魅力があるのです。

自分にしかないものを、人と比べて競うから、自分にしかないものがドンドン無くなっちゃうんです。
だって人と競うって事は、同じ物差しで判断し優劣をつけている事に他ならないんですから、自分らしさなんて無くなっちゃうのは当然ですよね。

あなたの魅力は、あなたにしかない特徴なんです。

我が道を行けばよい。
それが自分の魅力を十二分に発揮し、成果を出しながら、なおかつ自分自身が楽しくなれる唯一の方法だと思うんです。

知らず知らずに人と比べていませんか。
他の人と競っていませんか。
あなたが競うべきは自分自身の中にこそあるのです。

私がいけばなをしていて、良く感じる事の一つ。
そんな事を改めて思い返す事が出来た今日の作陶展でした。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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