「いけばな」は修行じゃありません。楽しくなければ「いけばな」ぢゃない。

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は「第7回内藤正風家元にお花と人生を教わる会」を行いました。
はじめてこの名称を見る人からすると、なんじゃそりゃ??って感じだと思います。

この会は今年に入ってから、月に一度ずつ開催させて頂いている「いけばな」の教室なんです。
スミマセン。。。いけばなの「い」の字も入っていなくて(笑)

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Photo By 藤井さん

この会は私が受講している壁下陽一さんが主宰されているマックスブログ塾の同期で、友達のマドンナこと雑賀静さんが、いけばなしようーーーー!!って言ってくださって、始まった教室なんです。

壁下陽一塾長のブログ

マドンナのブログ

 この教室の特徴は、お花を生けるという事に終始するのではなく、いけばなを通じたアイデアを生活に取り入れる事で、お花のある生活を楽しむと共に人生を豊かにしたりお仕事のアイデアにつなげよう!!って事を目的にしている点です。

「いけばな」は、お花を生ける事を言う言葉ではない

ほとんどの方が「いけばな」と聞くと、決まった形にお花を生ける事と思われている方が多いと思います。
しかしそれは技術や知識と言う点のみに目が向いてしまっているのであって、いけばなの本質ではないと私は考えています。

私が考える「いけばな」は幸せ物語のきっかけになるもの。これが「いけばな」だと考えています。

たとえば先日9月9日は「重陽の節句」でした。
この重陽の節句は五節句のうちの一つであるという事や、重陽には菊を生けるんですよーという様なことは、いけばなを学ばれている方ならば、流派など関係なく必ず学ばれることです。

ただ私は、これだけで終わってしまうのは「いけばな」の本意ではないと思っています。

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この学びをもとにして、普段の生活の中でのちょっとした会話のネタとしてどのようにしたら役立てていただく事が出来るのか。
あるいはご夫婦や親子での会話のきっかけにどの様にしたら出来るのか。
大きな手間や大きな時間や大きなお金をかけなくても、日頃の生活を豊かにしたり楽しんだりできるアイデアにはどんなものがあるのか。
というようなところまで話を広げたり、四季それぞれの生活にあてはめる事が出来てこそ、「いけばな」を学ぶと言う事だと思っています。

この教室が「内藤正風家元にお花と人生を教わる会」とマドンナが名付けて下さったのも、日頃の会話の中でこんなお話をしていたので、家元の話って単にお花を生けるって事ではなくて仕事や日頃の生活に役立つ学びがいっぱいあるねって仰ってくださり命名してくださったのです。

もちろん今日の教室でも、いけばなを核にした色々なアイデアをお話させて頂きました。
これ私が自分で言うのもなんですが、結構面白いネタ満載だと思います。

いけばなは「楽しみ」であって、「修行」じゃない

いけばなって花嫁修業とかって風に考えられていた時期があるので、そのお稽古の様子は小難しいイメージをもたれている方が一般的に多いです。
けれど私はいつも、「いけばな」は修行ではありません。と皆さんに申しあげています。
辛い思いやしんどい思いをしても、上達はしませんし効果的な学びには結びつきません。
例えばお坊さんでしたら、肉体や精神を限界まで追い込む事で今まで見えなかったものが見えるようになったり、感じる事が無かった事を感じられるようになったりすると言うのは解ります。
しかし「いけばな」はそんなものではありません。
辛い思いやしんどい思いをしても、楽しくないだけです。
何のメリットもありません。
逆にお稽古は楽しい方が、その内容を知らないうちに覚えていたり、技術が身についているものです。
なので私は、楽しくなければお稽古じゃないと断言しています!!
ただここで間違って頂きたくないのは、「楽しい」と「楽」は全然別物だという事です。

話しを元に戻して、、、、、(笑)

今日もお稽古は、笑顔に溢れた教室でした。
お花を生けている時の笑顔、一緒にお稽古している仲間と会話を楽しむ笑顔、カメラを向けたらポージングする笑顔、教室の後のランチ会での笑顔、もうどこを切り取っても ”笑顔” ”笑顔” ”笑顔” です。

 

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そしてお稽古の後は、毎回必ずランチ会をお越しになれるメンバーで開催しています。
お稽古と言う限られた環境だけではなく、リラックスした中での仲間同士の交流や、お稽古の内容についてのご質問への一問一答など、とても濃い時間を過ごさせて頂いています。

今日もお稽古にお越しくださっている藤井さんのお知り合いのお店、クッチーナ・ェ・バール「ジュリエッタ」と言う最近オープンしたお店をご紹介いただいき、お店を貸切にしての贅沢なランチ会をさせて頂きました。

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もしかしたら、お稽古よりもランチを楽しみに来られている方もあるかもしれないですね。
(苦笑)

お稽古の時間よりもランチの時間の方が長いのは、ナイショです(笑)(笑)(笑)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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