いけばなの技術と知識だけではなく、人間的魅力に溢れた人になって欲しい

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は教室の合間に、本部いけばな教室の研修場の床にワックスを塗って綺麗キレイにしました。

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ワックスを塗ろうと思うと、ワックスを塗る前の掃除とかが結構手間かかるんですよね。。
だってそのままワックスしちゃうと、汚れとかワックスで一緒にコーティングしちゃうようになっちゃいますから。。。

なので私はいつも、まず掃除機をかけながら、こびり付いた汚れとかをヘラで擦り取ります。
そして雑巾で拭いてザッと汚れを取っちゃいます。
それからワックスをかけるのですが、薄い目に塗りながら4~5回くらい重ね塗りをします。
薄く塗ったら乾くのも早いので、部屋の端から塗りはじめて全部を塗り終わった時には、最初に塗ったところはもう乾いているので、そのまま重ね塗りをしてゆくことが出来るのです。

ピカ―!!ってしていると、やっぱり気持ちイイですよね。
それに裸足で歩いた時の肌触り感も全然違っていて、キュッキュッって感じがムッチャ気持ちイイんです。

なので今日は勢い余って、廊下までワックス掛けちゃいました(笑)(笑)

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いやー気持ちいい!!

いけばな展をはじめイベントを行った時は、終わった後にどうするかで、そのイベントの成否が決まります

今日はそんな教室で、昨日一昨日と許状披露いけばな展と祝賀会を開催されたお二人が残務整理をなさっています。

こういういけばな展をはじめとするイベントを開催した時には、イベントに何人がお越しくださったか?イベントが好評だったかどうか?などのようにイベント自体に目が向きます。
1人でも沢山の方が参加してくださる。
お越しくださった皆さんが喜んでくださっている。
モチロンこう言うことが一番大切なのは言うまでもない事です。

しかし私は、このイベントが終わった後にこそ本当の意味での一番大切なポイントがあると考えています。

それは何かと言うと、お越しくださった皆様に感謝の気持ちを伝えるという事です。

イベントにお越しくださったということは、時間を費やしてお越しくださっています。
交通費を使ってお越しくださっています。
スケジュールを調整してお越し下さっています。
こんなにしてお越しくださっているのですから、本当ならばお一人ずつ直接お礼を申し上げたいくらいですが、なかなかそう言う訳にはいきませんので、せめてお礼状だけでもお届けさせて頂きたいと思うのです。

たった一枚の葉書です。
文字数にしたら大した文章は書けません。
しかしそれでも、有難うございました!嬉しかったです!!の気持ちは伝えたいし、伝える為の行動を起こしたいと思うのです。

今、披露生のお2人は、感謝の気持ちを皆様にお伝えするために、お越しくださった皆様を思い起こしながら一覧にされています。
お2人で、二日間を思い出しながらお越しくださった方お一人ずつ顔を思い浮かべられています。

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いけばなの技術と知識だけではなく、人間的魅力に溢れた人になって欲しい

人間は自分一人では何もできません。
助けてくださる方や励ましてくださる方、色んな事を教えてくださる方があるからこそ、前に進んで行く事が出来るのです。
良い仲間や友達が沢山いる人ほど豊かな人生を送る事が出来るのだと思います。
そのためには、陰で助けてくださっている方を見落とさない人でいて欲しいです。
周りの人に感謝する気持ちを持つ人でいて欲しいです。
友達や仲間のために、まず自分から動き行動を起こせる人でいて欲しいです。
人のために陰になってサポートできる人になって欲しいです。

「いけばな」と聞くと、技術や知識ばかりに目がゆきがちです。
しかし本当に大切なのは、いけばなを通じて友達や仲間のために行動を起こせる人になる事や、人間的魅力に溢れた人になることだと思います。

私は今回許状披露をされたお2人には、こういう気持ちを持てる人になって頂きたいと思っていますし、こういう人間としてこれから益々発展していってくださる方だと思っています。
これからの活躍がとても楽しみなお2人です!!

残務整理をされている様子を横から見ながらそんな事を思った一日でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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