いけばなのお稽古を通じて、店舗を構成する三大要素に話が広がり、逆に私が学ばせて頂きました。

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

私のBlogやFacebookをご覧くださっている方はご存知のように、今年に入ってから新しい教室を開催させて頂いています。
この教室は、私が昨年受講した壁下陽一さん主宰のマックスブログ塾から派生して誕生したもので、同期のマドンナこと雑賀静さんが中心になってお世話下さっています。

 

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もちろんメインはランチ会!!(笑)

教室にお越しくださっている皆さんは、ご自分でお店や会社を経営されている方々や、とても意識の高い方ばかりなので、「いけばな」を単に形を学ぶという視点ではなく、その本質を学びお仕事や日常に生かそうという意識でお越しくださっています。

私は人にそんなに偉そうなことを言える人間でもないです。
だって、物心ついたころから「いけばな」のお稽古をしていて、学業修了後はそのまま「いけばな」の道に入って今に至っているのですから、単なる”いけばな馬鹿”ってだけです。

ただこの年まで「いけばな」中心の生活をしてきていますから、いつも軸足には「いけばな」があり、全ての学びや経験が「いけばな」を核として積み重なってきています。
いうなれば全ての事がいけばな目線と言うか、いけばなと言うフイルターを通した物の見方であったり理解であったり、発信であったりしているのは間違いありません。

そのおかげかどうかはわかりませんが、いけばな以外の世界の方と出会ったり知り合えるのは、それぞれの世界や業界で第一線で頑張っておられる方がとても多いです。

先日も7月2日に教室を開催させて頂いたのですが、今回の教室でも皆さんにいけばなを学んで頂いた以上に私自身がスッゴイ勉強をさせて頂きました。

今回もお越しくださった藤井雅範さんは、(株)ライトハウスの代表で、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)の第一人者として日本中を飛び回ってご活躍されている方なのです。

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すみません、藤井さんに初めてお出会いさせて頂きお話をさせて頂くまで、VMDってすなわちディスプレーの事だって思っていました。。。。。
そんなレベルの私ですが、いけばなのお稽古を通じて皆さんとお話させて頂いたり、後日皆さんが書いてくださるBlogを読ませて頂いて、本当に勉強になるんです。

いけばなからの学び。店舗を構成する三大要素

この藤井さんが今回の教室の後に書いてくださったブログ
『楽しいが一番!』いけばなからの学び|店舗を構成する3大要素
を読ませて頂きまして、痺れました!!感激しました!!!

一部抜粋してご紹介させて頂きますね。
(上のリンクから是非全文をご覧いただきたいです。)

この時家元に教えを請うてとても参考になったことがあります。
それはこういうこと!

「基本の3つがしっかりとできていれば、あとはどうにでもなる」

具体的に言えば、お花をおよそ7回から8回盛ります。
その時に最初の3回が大切、ということ。

これが基本のバランスの骨組みになる、いわば核の部分ということでした。

『核』は店舗でも大切!

光風流ではこの3つを『体』『用』『留』と呼ぶそうです。

この3つによる核の部分がとてもとても大切になってくる。

この核をどんな関係性でどう盛っていくのか?
コレでそのスタイルが決まってくるそうです。

「その作品のコンセプト部分なのかな?」と感じました。

逆に言えば、コレがいい加減だと後をいくらバランスよく入れようとしても、うまくまとまらないそうです。
このお話しを伺って感じたことがあります。

先ほどの『体』『用』『留』と言うのは、お店における『人』『モノ』『器』と同じなのではないかな?ということです。
お店でもこの3つで核が構成されるのです。

さらに言えば『人』『モノ』『器』の基本の部分はしっかりとシナリオを作りこんでおいたほうが良いと思いました。
それはこの3つがバラバラではなく、一つのコンセプトに基づいて成り立つことで相乗効果を産むからです。
これらがいい加減ではお客様に指示されるようにはなりにくい。

『人』=接客・応対・サービス
『モノ』=商品政策
『器』=店舗環境・空間

そんな風に3つの要素がどんな関係性で核を作り出すのか?

そういったショップ作りのシナリオを描くことが、完成度の高いお店になり、お客様に支持されるようになるのではないでしょうか?

 

この時に教室でお話させて頂いたりお稽古していただいた内容は全ていけばなに関する事です。
それをお聞きくださって理解され、なおかつご自身のお仕事に置き換え、その上でポイントを押さえたシナリオを導き出される。

もうこのブログを拝見させて頂いた時に、叫びながら走りだしたくなるくらいの歓びと感動と学びと興奮を感じました。
ほんっと全身鳥肌が立つって久しぶりに感じました。

それとともにショップ作りの「人」「モノ」「器」と言う考え方についても、大変勉強させて頂きました。

一つの事を掘り下げる事が、より多くの学びの近道になる

一つの事を深く掘り下げてゆくと、色んな所と結びついてゆくと共に高いレベルでの学びを得る事が出来ます。
今回もまた「いけばな」をしていてよかった!!と思うと共に、もっともっと自分自身のいけばなと言う穴を深堀りして、色んな世界の方と結びついたり、少しでも高いレベルでの学びを得たいなぁって痛感する事が出来ました。

いや~「いけばな」ってホント素晴らしいですね!!

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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